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文太部長一家のロハスな毎日

フレブル文太と6にゃんず(幸多、あゆみ、ちび、健、さゆり、漱石)の楽しい毎日

About us

*長男:フレンチブルドッグ 文太部長*
2020年4月29日 お空に転勤

*次男:茶トラ猫 幸多(こーた)*

*長女:白グレー猫 あゆみ*
2017年5月18日 お空に転勤

*三男:サバ白 ちび(Tibby)*

*四男:サバ白ブチ けん坊(健)*

*次女:ハチワレ おちゃゆ(さゆり)*

*五男:白黒ちょびヒゲ 漱石*

文太化現象

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昨日の続き前に、火曜日朝の衝撃事件簿。

早朝6時45分ごろ、新聞を取りに外に出ていたら
自宅ガレージ付近でドーン!って大きな物音がしたので見てみたら


まさかの猿出没 ((((;゚Д゚))))))) 家の屋根からガレージ屋根に飛び下りて来たんか!?

しばらくして前の遊歩道方面に走って行ってどこかへ行きましたけど・・・

何よこれ。テレビのニュースで見るやつやん。
キツネとタヌキはたまに見かけますが、(ド田舎か。)
猿はアカンやろ、猿は・・・。

今のところこれ以降は出くわしていませんが、一応大津市に通報しておきました。。。
(あと一時間遅ければ通学途中の子供たちと会っちゃう危険性があったのでね。)




さて、幸多の話に戻りますが、火曜日にケージを導入、
気に入って寝てくれるようになったのはいいのですが、トイレを使ってくれる気配がなく・・・。

トイレの上の部分のカバーを外して段差もできる限りなくしてみたのですが、
「おしっこ、できたらここでしてな。がんばろうな。」と声をかけても、
ものすごく難しい顔でトイレを見つめる幸多。

多分前日のトイレが本当によほど痛くてトラウマになってしまったのか
 トイレ → 痛い
になってるのかなぁ・・・

このまま一生トイレ使ってくれんとベッドにおもらししちゃう感じやろか・・・
とちょっと不安になっていたのですが、

水曜日の明け方、しばらくトイレを見つめた後、
意を決してトイレに向かい、トイレに入っても悲鳴をあげることもなく
ジョーーーーーーーーーーーっ(←めっちゃたまってた。笑)と
無事できましたー!!!

そして、その後うんちももりもりできました!
立ち上がっても少し歩いても前日までのように痛そうでもなく、ホッと一安心。


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ごはんももりもり♪


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痛くなってから3日が経ったので、もう温めてもいいかと温灸をしてみました。


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リラックスしてもらうために猫のための音楽を鳴らして


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ローラー鍼と


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おかあはんの手でもマッサージ。



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その後、ちょっとシャバにも出てみました。


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だいぶましになったみたいで、よかったねぇ。



このまま安静にしていればよくなりそうなことに心の底から安心し、
またケージに入ってもらって用事をしているとケージからものすごい声で呼ばれ
しかも、ベッドやら下に敷いてる敷物やらを思いっきりほじくり返し・・・
(いや、そんなことできるぐらい回復してよかったけれども)


慌てて来てみると
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え・・・ (^^;)


じゃぁ、もう一回出る?
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え・・・ そうなん?(^^;)


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んなっ、なんと・・・


この感じ、なんかものすごいなつかしいですやん・・・
4年前にいつもやられてたやつですやん・・・




↓このヒトに・・・!

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やっぱりですか _| ̄|○


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叫ぶ → おかあはん来る → おかあはんの呼び戻し成功!


てことですか _| ̄|○



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しばらくそばにいると寝始めたので、そーーーっとそばを離れて用事をしていると
また起きてきて


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・・・の、繰り返し。



えっと・・・

ワタシ、こーたにとにかく安心してほしくて、
「大丈夫やで。」を伝えたくて、
そばにいることで幸せホルモン@オキシトシンをいっぱい分泌して治してもらおうと思って
ずっとそばにいてやさしく声をかけていたのですけど、


どこで間違えました??



期せずしてまた新たなモンスターじじぃを創ってしまった・・・ 
いや、病気の子を正しく愛する方法を教えてほしいわ (T▽T)



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あちゃー☆


まぁ、それでよくなってくれるんやったら、えっかぁ~。



そんなこんなで、魔の土曜日から1週間、今日もずいぶん落ち着いていました。
今のところ意外と出たそうにすることもなくケージの中でずっと寝ているので
脚の筋肉が落ちちゃうな~とちょっと心配ではあるけど
動いていない割にはごはんをもりもり食べてくれるようになり
なんとか治ってくれそうでよかったです。



出番の少ない若者たちはみんな元気です!

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幸多の様子

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昨日の続きです。


ごはんをまともに食べたのが金曜日の夜の6時半ごろで、1日半以上ほとんどご飯を食べていない(お水も飲んでいない)こともものすごく気になっていました。

というのも、猫は36時間(一日半)以上絶食状態が続くと、体の中の脂肪分が分解されて急激に肝臓に蓄積される『肝リピドーシス』という病気になってしまうからです。

余談ですが、ちびも最期はごはんを全く食べられなくなって黄疸が出ていたのですが、あれは多分肝リピドーシスになっていたのかなぁと思っています。

先生に昨日の朝缶詰をひとなめ程度しかしていなくて1日半以上ほとんど何も食べていないことも伝えると、液状タイプのクリティカルリキッドを処方され(ちびが猛烈に嫌がってたやつや…涙)、夜まで何も食べなければ強制給餌するようにと言われました。(とりあえず病院で点滴はしてもらったので、少なくともお水は一日飲まなくても大丈夫、と。)



病院から帰宅後、ごはんをあげてみたら
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食べてくれたーーーーっ!!!+゚。*(*´∀`*)*。゚+


とりあえず肝リピドーシスも強制給餌も回避できたことにホッと一息。
(ちびのときにものすごく苦労した&双方ものすごく嫌な思いをした強制給餌は、できる限りやりたくなかったので。)


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幸多もクレートが落ち着くようで、ドアを開けても出ようとはせず。


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この日はほとんどクレートの中で寝て過ごしました。


寝ている分にはそれでいいのですが、おしっこはせなアカンよね、とトイレを促してみると

やはり動くと相当痛いようで、雄叫びをあげて動けなくなってしまったので抱っこで救出しました。。。

クレートの中でずっと寝ていたと思っていたのですが、いつの間にか失禁していて、後ろの方がおしっこでびちゃびちゃになっていました。

それはそれで困るっちゃー困るけど、おしっこを漏らしても掃除すりゃええだけやし、出ないよりはいいか、と思ったり。


これだけトイレに苦労している姿を見ていると、やっぱり検査してもらって原因を見つけて治してあげたい気持ちが強く、翌日の様子次第だけど、この時点では8割がた病院に行く気でいました。




そして翌日、月曜日。

夜中、何度も確認したけど、一応よく眠れてはいる様子だったのですが、朝も(夜中?)おしっこを漏らしていたようでクレートの中がおしっこ臭くなっていました。


蓋を開けておしっこを促してみたけど、
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昨日トイレに行った時がよほど痛かったみたいで、出ようとすらせず。。。


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気分転換に窓際に連れてきてみました。


しばらくしてもう一度トイレを促してみると、意を決してクレートから出てきて、また雄叫びをあげながらですがどうにかこうにか無事おしっこもできました!

私の中ではおしっこができるかできないかがひとつのポイントだったので、また病院に行って無理に検査をするよりも、もうちょっとだけ様子を見てみて(鎮静をかけて検査を敢行したところで『とりあえず安静』ってなる可能性大やし)、時間が経っても回復しなさそうならまた相談させてもらおうという決断を下し、その日の検査はキャンセルさせていただきました。


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ごはんは結構食べてくれるけど、相変わらずお水は飲まないので、缶詰めにお湯を足してシャバシャバにしてあげています。
(それは喜んで飲んで&食べてくれるので)


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よく見たら、立って食べてる!前日までは立ちあがることもできなかったのに。



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食後の毛づくろいもできるようになってる!体を動かせるようになってる!
ちょっと希望の光が見えてきた!!



そして、火曜日。

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注文していたケージが到着。


色々探して一番広さがあったこれ↓

125cmx65cmで、トイレとベッドを置いても広々。


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元々2段のものですが、今は二階はいらないので一階建てで組み立てました。


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気に入っていただけたもよう。



そして、それをうらやましそうに見ている
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白黒くん。


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にーちゃんが元気になって出てこられるようになったら入れたげるわー(笑)


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夜中、様子が気になるのと、幸多も慣れないところで不安げなので
横にクッションを敷いて添い寝@クローゼット中(笑)
入院中のお伴的な?


そして、これはこれで後々自分の首を絞めることになるのであった・・・。

(もうちょっとだけ続く)


幸多に新たな試練!?

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先週末から今日まで、現在進行形で怒涛の5日間でした・・・


それは先週の土曜日のこと。

幸多はいつも早朝4時ごろに起きてきて1階をうろうろしているのですが、その日は前日夜からクローゼット上で寝ていて起きて降りてきた気配がなく。

たまーにずっと寝ていることもあるので、ちょっと調子が悪いのかな?と思いつつしばらく見守っていたけど、全然下りてこないので(おりてきたら捕まえて薬を飲ませるので、おりてこないのはよくあること)、いつも通りクローゼット上にいた幸多を脚立で捕獲して薬を飲ませました。

薬が終わった後は水を得た魚のように「はよごはんよこせー!」とうるさいのですが、その後も缶詰のごはんをちょろっとなめただけですぐやめて寝室で寝始めました。

午前中にあまり食べないこともたまにあるので、この時もまだ「やっぱり今日ちょっと調子悪いなー。」と思うぐらいでした。


そしてお昼過ぎに買い物から帰ってきたとき、いつもなら尻尾ピーンで出迎えてくれてごはんタイムになるのですが、来てくれたことは来てくれたけど、なんか歩き方がいつもと違う。そして、何よりも尻尾が全然あがっていなくて下に下がりっぱなし。

いよいよ「これは何かおかしいぞ。どこか痛いな?」と思い、なでなでしながら背中からしっぽを触ってみたけどどこを触っても特に怒ることもなく。(痛みがあれば幸多なら容赦なく噛むので。 ←いや、噛むとかやめて。笑)

そしてこの時もごはんをあげたけどどれもこれも全部いらんと言われ食べずに、そらのまに行って寝始めました。



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やっぱり元気ない?


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どうしたかなぁ。


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寝ていた幸多の横に行ってなでなでしていると、忍び寄るおじゃま虫@漱石


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「お前はこっち来んにゃ!」と軽くパンチを食らわせたその瞬間。

幸多が「ギャーっ!!」と、叫び逃げていきました。
(叫ばれた漱石もびっくり)



なんや!?と思ってとっさに撮った動画がこれ。

ソファに飛び乗ったとたんに唸り声のような叫び声のような。


アカン。これ、やったな。ヘルニアやな。
と直感しました。



すぐに病院へ・・・と思ったけど、23日は土曜日だったけど祝日だったので、幸多が今通っている病院も、前に通っていた近所の病院も、祝日で午後から休診。文太がお世話になっていた病院に連れて行こうかとも思ったけど、すでに予約が取れない状態になっていました。

とりあえず、その日病院に行くことはあきらめ、いつもの病院で翌日曜日の9時に予約が取れたので病院へは翌日行くことにし、様子をみることにしました。

痛けりゃ寝てりゃーいいのに、なんだか痛いことにものすごく動揺していてなぜか動きまわっていました。


先生に見てもらうために撮った動画。

本猫も痛さにびっくりしてどうしていいのかわからん感じ。

猫は痛みを隠すエキスパートなのに、これだけあからさまに鳴いてるということは、相当痛いのだと思います。


こんな状態で歩き回ったら悪化するのは目に見えているので、文太が使っていた大き目のクレートを持ってきてそこにクッションとベッドを敷いて寝かせて、そのまま一晩そこで寝かせました。


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さすがに文句も言わずここで落ち着いていました。


このままクレートの中でごはんをあげてみたのですが、全く食べず。こうなったら!と幸多の大好物の焼かつををあげたのですが、それすら見向きもせず、これはだいぶ重症やな。。。と募る不安。

記憶にある限り、前日までは全くいつもと何も変わらなかったのですが、単に違いを見落としていただけかもしれず、念のため前日のペットカメラの録画を確認したけど、やはり気になることもおかしいところも何もなく。


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様子が見える位置にクレートを置き、中を見ながら一晩過ごしました。


何だかもう心配で心配で、幸多のクレートの真横で寝ながら、夜中も何度も様子を見て生きていることを確認。寝ている分には痛みはひどくはないようで、一応少しは眠れてもいるみたいでした。


そして朝、おしっこをするかとクレートを開けたら出てきてトイレに向かったのですが、歩くのすら痛くなっているみたいで雄たけびを上げながらトイレへ。その動画がこれ↓

こんな姿を見たらもう不安しかない。。。


病院へ向かう車の中ではいつも道中ずーーーーーーっと文句を言っているのですが、この日はさすがに痛かったのかほとんど鳴くこともなく病院へ。


病院に行くまでは、「ほぼ100%ヘルニアやな。手術できるんかな。CTかMRI撮って、手術代合計50万円越えコースかな(T_T)」と勝手に思っていた私ですが、先生に事情を説明し、動画も見せると意外な診断でした。


*猫にヘルニアはあまりない
 (知らんかった!ヘルニアを最大限に警戒&予防に心血を注いでいた元フレブルオーナーとしては、あの状態は絶対ヘルニアやと思っていました。犬の知識が無駄にちょいちょい余計な邪魔をするシリーズ ^^;)

*仮にヘルニアだったとしても、そんなに急に痛くなることはない

*ヘルニアならそもそも痛くて歩けない。うずくまっている。
 猫は痛いのに歩き回るなんて間抜けな事はしない (えっ ^^;)

*動画を見る限り、神経的な痛みではなく筋肉系の痛みに見える。
 外傷(噛まれたとか落ちたとか)はないか?
 →ほかの子に噛まれたというのは100%ないけど、どこかから落ちたのはあり得ると返答

*リンパ腫が骨髄に転移したとも考えられるけど、それにしても急に痛みがでるものではない

*急激な痛みの他の原因としては血栓の可能性もなくはないけど、前に心臓の検査もして問題がないことは確認しているので、それも急に悪くなることは考えにくい


とどのつまりは、色んな検査をしてみないと原因はわからないのだけど、問題は幸多はいつも病院では借りて来た猫のようにおとなしくて割となんでもやらせてくれるのだけど、さすがにこの日は痛みのせいか、診察台に上げただけで唸り声をあげている状態だったこと。

この状態で無理やり検査をすれば、イヤなことをされたということを猫は絶対に覚えているので、次から血液検査すらできなくなる恐れがある。(いや、それは先生&看護師さんの猫の取り扱いの腕の問題ですやん・・・とちょっと思ったケド。。。)

幸多は現状リンパ腫という疾患が根底にあり、生きている限り一生通院、検査、投薬は不可欠なので、それができなくなるのは命取りである、と。

それに、もし無理やり検査をしてヘルニアだったとしても、まずはケージレストで様子を見ることがほとんどで、安静にしていれば状態が回復することも多々あるので、とりあえず今日は無理に検査はしない。今日は点滴(前日ほぼ飲まず食わずだったので)と痛み止めの注射で様子を見て、いつも飲ませているステロイド(プレドニゾロン)も痛み止めの効果があるので、こないだ半錠にしたけど1週間だけ1錠に戻す。それでもし明日さらにひどくなるようであれば明日一応予約の枠を取っておくので、そこで鎮静をかけての検査に踏み切る、ということになりました。



すいません、長くなるので明日(多分)に続きます。
が、現在は快方に向かっています。


猫の破歯細胞性吸収病巣

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おちゃゆの手術から10日が経ち、ほぼほぼ通常営業に戻っている文太家。

今日はおちゃゆの歯の話です。


すったもんだの末におちゃゆを捕まえた後、
窓際ベッドにまたまた歯が落ちているのを発見。
(おそらくドタバタしている間に抜けたのかと。)


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下顎臼歯かな?根っこが見事になくなってます。



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一応拾って病院に持参し、先生に見ていただきました。


先生の説明によると、おちゃゆは歯周病ではなく(歯周病もあることはあるけど、そんなにひどくはない、歯石もそんなにひどくついている状態ではない)、「破歯(はし)細胞性吸収病巣」という病気で、破歯細胞という細胞が歯を破壊し、歯牙が吸収されてなくなってしまい、いわば虫歯のような状態(でも、虫歯とは全くの別物)なのだそうです。

その破歯細胞にやられて歯が根っこから「抜けていた」のではなく、もろくなって歯冠がぽろっと取れたような状態?で、最初に気づいたときに残っていた

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右側の下顎犬歯も病院に連れて行ったときにはすでになくなっていたそうで、それどころか、上下切歯(前歯)もすでに全滅で、他にもなくなっている歯がたくさんあったそうです。(そういや、よく見たらこの写真にも前歯写ってないな・・・)


この疾患は猫には非常によく見られるもので、猫の罹患率は20~70%(←この数値は資料によってまちまちですが、だいたいこんな感じ)で、年齢があがるにつれ歯周病とともに罹患率は増え、飼い主が気づいていないだけで「知らないうちに歯がなくなっている」ということが多々あるそうです。

原因はまだ解明されておらず(ゆえに予防も難しい)、治療のためにはまずは口の中のレントゲンを撮ってすべての歯と額の状態を確認し、病変の程度に応じて抜歯をするというのが唯一の方法なのだそうです。

素人飼い主からすれば「抜けていたらもうそれでいいやん。」と思いがちですが、問題なのは歯の根っこが残っている(見える部分に歯はないけど、レントゲンで確認できる)という場合。

そのまま放っておけば歯根が残っている歯茎が炎症を起こして治らずずっと痛い、という状態になるため、抜歯が最適な治療法になるというわけです。


実際、おちゃゆの場合も肉眼で見る限りはあちこち歯がなくなっているけど、レントゲンで確認したら歯根が残っているものが多々あり、歯茎を切開して根っこを掘り起こして抜いた後、また歯茎を縫い合わせるという手術をほぼ全歯で行いました。(おそらく、こういう判断をする知識と処置をする技術が歯の専門でない一般の動物病院ではなかなか難しいのかと。まぁ、どんなに優秀なヒトの外科医でも歯の治療はできないのと同じということでしょうか。)


人間は歯の本数は寿命と直結していると言われますし、「歯を全部抜くなんてかわいそう」と思われるかもしれません。猫だって、そりゃもちろん健康な歯なら全部そろっているのに越したことはありませんし、それを目指して歯のケアをすべきだと思います。

でも、こんな状態になっている歯を残している方が痛くてかわいそうだということを声を大にして言いたい。


人間と猫が全く別の生き物であるのと同じで、人間の歯と猫の歯の役割も全く違います。

人間は食べ物を「噛んですり潰す」のが歯の役割で、噛むことは消化機能の一部ですが、完全肉食動物である猫の歯はすべて鋭く尖っていて、「すり潰す」という機能はありません。(犬は後臼歯がヒトと同じく臼状ですり潰すこともできます。)

犬歯は獲物に食いついてとどめをさすためにあり、臼歯は「飲み込める程度の大きさに切り裂くため」だけのもので、飲み込める大きさのものは丸飲みします。

とどのつまり、「(家でご飯をもらっている)猫は歯がなくてもさほど困らない」ということです。
(ネズミや鳥を獲って丸ごと食べている、というのでなければ。)



・・・とは言え、今後はカリカリじゃなくてウェットフードをあげないとな~と思ったのですが、先生に聞いてみると「猫は歯がなくても案外ドライフードも食べますよ。」とのこと。



おちゃゆの場合。

<手術の翌日>
痛み止めが切れて痛くなってきたのか、お水は飲むけど食べようとはせず。(そもそもケージの中にずっと引きこもり)

猫は絶食が続くと肝リピドーシスという肝機能障害が起こるおそれがあるので、何か少しでもいいから食べてもらいたい。と思って、夜、ちびのために買っていた(けど、ほとんど食べてもらえなくてずっと残っていた)高栄養&高蛋白のヒルズのa/d缶をあげてみたら、ほんの少しだけ食べてくれました。


<術後2日目>
少しうろうろするようにはなったけど、朝はa/d缶も食べず。
夜になってまたあげるとちょっとだけ食べてくれた。


<術後3日目>
朝、ほんのちょっとだけa/d缶食べる。

あちこちうろうろはするものの、食べる量が少なくていよいよ心配になってきた。けど、ちびのおかげで「食べてもらうノウハウ」は色々あるのだ!

お昼過ぎ、これまたちびのために買ったけど食べてくれずに残っていた高栄養&高蛋白の「チューブダイエット(お湯で溶かしてミルク状にしたもの)」をあげてみたら、少しだけ食べてくれた。

夜、a/d缶食べず、いつも食べていたカリカリをふやかして温めてあげてみたけど食べず。


ちびと違って病気ではないので、口の痛みが治まれば食べるやろうとは思いつつ、あまり食べてくれないことに少々焦り出し、明日はまた何か違う缶詰をあげてみようかな~なんて思っていたら、その日の夜中、突如今まで食べていたカリカリを食べていた模様!!!(監視カメラで翌日確認。)


<術後4日目>
ほぼいつも通り、ふつーーーにカリカリを食べられるようになりました!


<術後5日目から今日まで>
いや、ちょっと食べ過ぎじゃね!?っていうぐらい食べてくれるようになりました!!

今まで時々食べようとして困った顔になっていたときがあったので、
痛かったんやろな~と思います。

それがなくなって、食欲爆発している今日この頃。
抜歯前よりもガツガツ食べるようになりました(笑)


あまり粒の大きなものはのどに詰める可能性があるので注意が必要ですが

「猫は歯が全部なくなっても大丈夫。
むしろ痛い歯はない方が食欲が増す」

ってことを、身をもって証明してくれました~!


いや、もう、あんなに大変な思いをして(死ぬほど恐ろしい目に合わせて)
一大決心をして岐阜の病院まで行った甲斐がありました~ ・゚・(つД`)・゚・


他の子たちもこれから気をつけてみてあげようと思います。


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ようやく暖かくなった今日。



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仲良くふたりで。



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よかったねぇ。



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そして、相変わらずの二階組。



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あんたたち、ほんま飽きんなぁ。





●参考文献●
*infoVets 2005.12 小動物歯科を見直そう!「猫の歯科①」
*infoVets 2006.1 小動物歯科を見直そう!「猫の歯科②」
*infoVets 2006.2 小動物歯科を見直そう!「猫の歯科③」
*小動物の歯科学 LLL Seminar
*Feline Odontoclastic Resorptive Lesions WSAVA World Congress Proceedings, 2003
*The Removal of Feline Teeth - Tufts Catnip
*Tooth Resorption - Catwatch Newsletter
*Life Without Teeth - Catwatch Newsletter
*Tooth Resorption in Cats - PETMD
*Tooth Resorption | Cornell University College of Veterinary Medicine

猫の歯の治療

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それは約1か月前の1月下旬のこと。

ウッドデッキに置いてある猫ベッドにかけているブランケットを洗おうとしたとき
ベッドに落ちているものを見つけてしまいました。


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誰かの抜けた歯。 Σ(゚д゚|||) 形状からしておそらく下顎の犬歯。



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素人の私が見てもヤバい状態というのが一目瞭然。



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根っこが溶けて、おそらく歯周病が進んでいる状況 _| ̄|○



誰やねん――!!
と、犯人(?)探し。

年齢からして幸多が怪しいのだけど、幸多はウッドデッキに出してないのでシロ。
(念のため一応とっ捕まえて口の中こじ開けて、抜けてないのを確認。)

けん坊がうちに来た時からお口がくさくてヤバい気がしたので大本命。
とっ捕まえて確認するも、犬歯はそろっていて意外とシロ。

漱石はまだ2歳にもなってないのでおそらく違うと思ったけど
念のためとっ捕まえて確認して、シロ。


ということは・・・



とっ捕まえられないおちゃゆか・・・ ((((;゚Д゚)))))))



野郎ども3匹が大丈夫だったので、九分九厘おちゃゆなのだけど
一応確認したい。


ということで、動画を撮ってコマ送りにしてみた。


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はい、きゃわゆい♪



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 ・・・じゃなくて。



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ああっっ!



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やっぱりないーーーっ!!! 



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もう一度。



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はい、ぺろり~ん



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左下顎犬歯がないーーーーーっっ!!! 




Ω\ζ°)チーン






よりにもよっておちゃゆ・・・



でも、「抜けたからそれでおわり」ではない状況。

たかが歯。
されど歯。


歯の病気の何が恐ろしいと言って、歯だけで終わらないことにあります。
このまま放っておくと歯周病菌が全身にめぐって
様々な内臓疾患が起き、場合によっては命に関わることにもなりかねないのです。


でも、大きな問題がふたつ。

ひとつは、おちゃゆはうちに来てからもうすぐ4年になりますが
毎日世話をして遊んであげている私ですら未だに触れない(怖がって逃げていく)
ということ。

もうひとつは、歯の治療はまだまだ獣医療的に未発達の分野で
どこの病院でもきちんと診断ができて治療できるわけではないということ。

ただの歯石取りや抜歯ならやってくれる病院も増えてきましたが、
歯の治療で、ましてや猫となると、歯科治療に詳しい先生でないと難しいのです。


それがわかっていたのでものすごーーーく悩みましたが
おとうはんと相談した結果、仕事でもお世話になっている岐阜の病院の先生に
見ていただくことにしました。


通院時間も長くなってしまうし、知らない場所に連れていかれて
知らないニンゲンに痛いことをされるというおちゃゆの壮絶なストレスを考えると頭が痛いし
ストレスで別の病気になるんじゃ!?という気もしますが
どう考えても「このまま放っておく」という選択肢は私にはないのです。


おとうはんの出張の都合と先生の都合を合わせて
診てもらう日は来週の月曜日、28日になりました。

それまで約1か月あったので、まずは第一関門である「触れない子を捕まえる」ために

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けんちゃゆ部屋にキャリーケースを設置。
この中におちゃゆの大好きなおやつを置いて入る習慣をつけました。



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病院ではおそらくほぼ100%出てこない&最悪逃げる可能性があるので、
ネットを仕込んでいます。



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ネットがへたると多分警戒して入らなくなるので、フタの部分と



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横にくくりつけてできるだけ違和感のないように。



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扉の部分が閉まるとこれまた警戒して入らなくなる可能性があるので
閉まらないようにしばって固定しています。

そして、当日は後ろからこっそりこのヒモを閉めて扉を閉める作戦で。
(不妊手術のために病院に連れて行ったときと同じ作戦。)



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キャリーケースの中には猫が落ち着くフェロモンスプレー(フェリウェイ)を毎日使っています。



いよいよXデーまであと三日・・・。


当日のことを考えると夜何時間も眠れなくなったり
この一か月で白髪が急に増えてきたり
そりゃもうワタシの心労ったら半端ないのですが
(・・・っていう話をおとうはんにすると 
 「急に白髪増えるほどの深刻な悩みが猫のことって、シアワセな人生やな。」
って言われましたけれども ^^;)
なんとか、無事行って、帰ってこられるようにがんばりますー!!!



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三日後、人生最大の危機が訪れようとはつゆとも知らない子。



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一緒にがんばって無事帰って来ような!!!





・・・ま、その後おかーちんの信頼は地に落ちるだろうけれどもさ (TT ▽TT)