祝☆腫瘍摘出手術後、一年達成!!
一年前の今日、文太は腫瘍摘出手術を受けました。
去年の今頃はまさかこの日を迎えることができるなんて、
夢にも思っていませんでした。
のちに判明した「扁桃扁平上皮癌」は
・転移率がものすごく高い
・確固たる治療法が確立しておらず、予後が極めて不良
・外科手術、放射線治療、抗がん剤のフルコースで治療しても進行のコントロールは困難
・どんな治療をしても長期生存はほぼ望めず、生存中央値(いわゆる『余命』)はよくて数ヶ月
という、調べれば調べるほどイヤなことしか出てこない、
そんな病気でした。
今となっては最初にその凄まじい威力を目の当たりにしたことが逆に良かったのか、
文太に「病気と闘わせる」というつもりはさらさらありませんでした。
とてもじゃないけど勝てる相手ではない。
闘えば、きっと負ける。
そう感じていたから、
せっかく痛い目をして手術までしたのだから
せめて15歳にはならせてください。
そしたら、このまま文太の体の中にいてもいいから、
ただただ暴れずにおとなしくしていてほしい。
これ以上文太を苦しめることだけはしないでほしい。
それだけを願って、癌と「闘う」のではなく
「仲良くしてもらう」ことだけを考えました。
文太にはこれ以上闘わせないけど、
自分は最後まで闘うつもりでした。
闘う相手はガンではなく、
「くじけそうになる弱い自分」。
『いつか来てしまう日』のことを憂えて泣くエネルギーがあるなら
そのエネルギーは文太のために『今』できることに費やす!
文太が少しでも楽になれる方法を、
元気でいられる方法をひとつでも多く見つける!!
この先、たとえどんな状況になっても
絶対に毎日笑って暮らす!!!
文太と残りの日々を精一杯楽しむ!!!!
余命宣告は神様からの
「この先は思いっきり甘やかしてもいいよ」
というプレゼントだと思って、
これからは思いっきり好きなことをさせてあげて
いっぱいいっぱい甘えさせてあげて、
たくさんたくさん美味しいものを食べさせてあげて
心も体も喜ぶことを毎日思う存分してあげて、
犬生最期の最期にこれ以上ないぐらい濃厚な時間を過ごして
「めっちゃ楽しかったな~!!」
と、笑って見送る。
そうやって笑ってお別れができたら、
自分の勝ち。
それがたとえあと2か月でも。
そんな風に頑張るつもりでした。
(それは今でもそうなんですが。)
そしてそれを実践すべく、日々たくさん食べていっぱい遊び
週末は色んなところへ行きました。
4/6(土) 瀬田公園でお花見
4/13(土) ai彩ひろば
4/21(日) なぎさ公園(花フェスタ)
4/28(日) なぎさ公園(ドイツレストラン)
5/2(木) 信楽あきらめ月輪公園&フルレットドゥース
5/3(金) 日野祭り
5/4(土) 瀬田公園
5/5(日) 信楽
(GWまとめ記事)
5/12(日) びわ湖
6/1(土) ドラゴンハットマルシェ
6/9(日) ロックベイガーデン
6/16(日) 実家
7/6(土) 病院帰り&A
7/7(日) 朝宮with TEA & 輝良里
7/13(土) TUKUHIKO
9/22(日) 野洲ジャズフェスティバル
9/28(土) なぎさ公園 WARMS
10/6(日) 唐橋公園 アドリア
10/13(日) 和束 竹の子
10/20(日) de愛ひろば
10/27(日) 月輪公園&びわ湖
11/2(土) ai彩ひろば
11/3(日) 信楽
11/9(土) 病院帰り SPOON
11/10(日) カフェ GURU GURU
11/16(土) ナチュラルキッチンCure’l & 五箇荘
11/17(日) ロクハ公園&A
11/23(土) カフェ GURU GURU
11/30(土) 霊山寺、実家、奈良公園
12/8(日) びわ湖&ストロベリーファクトリー
12/14(土) 病院帰り de愛ひろば
1/3(金) 立木山初詣&メゾンドフルール
1/11(土) 病院帰りにniwa+ ミソラテラスイタリー
1/13(月祝) 唐橋公園&うなぎ
1/18(土) 病院帰り Orpo
1/25(土) ガストロなくなり前の公園
2/2(日) 唐橋公園&うなぎ
2/11(火祝) 歩いてGURU GURU
2/24(月祝) びわ湖&アンチョビ
3/1(日) カフェGURU GURU
3/7(土) びわ湖でピクニック
3/21(土) 裏ロクハ
3/29(日) 田上公園でお花見
暑すぎた夏以外はほぼ毎週お出かけしていたので、
ちょこっと書き出すだけつもりが、ものすごく面倒な作業になってしまった(^^;)
それぐらいあちこち行って、これまでのどんな年よりも充実した1年でした。
そうやってただただ毎日楽しく過ごすことだけを考えていたら
脅威の回復力を見せて、どんどん元気になってくれました。
4月中は手術の影響もあってかまだ調子のいい時と悪い時が交互にある感じでしたが、
鎮痛剤を飲めば寝られるぐらいまで落ち着きました。
手術前には痛みのせいでちょっと体に当たっただけで雄叫びをあげたり
うろうろしたりソファーやべっとをほりほりしたり、
眠れない日々が続いていましたが、それもなくなりました。
一時は減っていた体重も日に日にどんどん増えていき、
6月にはとうとうダイエットが必要なぐらいまでに回復。
(「どんどん食べようキャンペーン」終了という悲しいお知らせも。笑)
最初は毎日朝晩飲んでいた鎮痛剤も一日一回になり、
6月中旬以降は全く飲まなくても平気になりました。
手術直後にあった嚥下障害や嘔吐、手術の後遺症の右目の麻痺なども
夏頃までにはすっかりなくなり、ただのわがままで困った元気なジジィになりました。
手術後にできていた転移と思われるのどのしこりも
秋頃にはだんだん小さくなって年末にはすっかり消えてなくなり(?)、
担当の先生もびっくり仰天。
今でも抗がん剤は定期的に服用していてそのたびに血液検査もしているのですが、
抗がん剤の副作用である白血球の減少が毎回多少あるにはあるけど、
休薬中にすっかり元に戻る程度なので、今のところ心配なし。
今は扁桃扁平上皮癌に起因する具合の悪さは全くなく
先生には言われませんが(多分私が期待しすぎるから?)
もう『寛解(=一時的あるいは永続的に、腫瘍が縮小または消失している状態)』
と言ってもいい状況なんじゃ???
それでも、転移や再発の恐怖は今でも常にありますが、
ほとんどガンのことを考えなくてもいい日々が続けられています。
(関節炎とか気管支炎とかガン以外の年齢からくる心配は尽きませんが。)
最初は「生きられる質」を重視して、
「生きられる長さ」にはこだわらないようにしていたけど
無事に2020年を迎えられたぐらいから徐々にどんどん欲が出てきて
「術後1年はどうしても超えたい」と強く願うようになりました。
それはもちろん「一日でも長く文太と一緒にいたい」という自分の気持ちもありますが、
今ガンと闘っているわんこやにゃんこの飼い主さんたちへ、
今後ガンになってしまうかもしれない後輩わんにゃんの飼い主さんたちへ、
「15歳でも、進行の早いガンでも、根治はできないと言われても、
余命宣告をぶっちぎってこんなに元気でいられることもあるんだよ!!」
という『希望の星』になりたかったからです。
その願いを今日、文太が叶えさせてくれました。
術後一年、おめでとう。
そして、ありがとう。
今ガンで闘病中の全てのわんにゃん&ヒトへエールを込めて、
がんサバイバードッグの文太から一言。
無事術後1年を迎えられたこともあり、
文太が元気でいられるためにこれまで勉強してきたこと、
実行してきたことをそのうちぼちぼちまとめたいと思っていますので、
しばしお待ちくださいませ~。
よーっし、じゃぁいよいよ次は16歳までのカウントダウンといきますかーっ!
16歳まであと33日!!