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文太部長一家のロハスな毎日

フレブル文太と6にゃんず(幸多、あゆみ、ちび、健、さゆり、漱石)の楽しい毎日

About us

*長男:フレンチブルドッグ 文太部長*
2020年4月29日 お空に転勤

*次男:茶トラ猫 幸多(こーた)*

*長女:白グレー猫 あゆみ*
2017年5月18日 お空に転勤

*三男:サバ白 ちび(Tibby)*

*四男:サバ白ブチ けん坊(健)*

*次女:ハチワレ おちゃゆ(さゆり)*

*五男:白黒ちょびヒゲ 漱石*

猫の破歯細胞性吸収病巣

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おちゃゆの手術から10日が経ち、ほぼほぼ通常営業に戻っている文太家。

今日はおちゃゆの歯の話です。


すったもんだの末におちゃゆを捕まえた後、
窓際ベッドにまたまた歯が落ちているのを発見。
(おそらくドタバタしている間に抜けたのかと。)


22031001.jpg
下顎臼歯かな?根っこが見事になくなってます。



22031002.jpg
一応拾って病院に持参し、先生に見ていただきました。


先生の説明によると、おちゃゆは歯周病ではなく(歯周病もあることはあるけど、そんなにひどくはない、歯石もそんなにひどくついている状態ではない)、「破歯(はし)細胞性吸収病巣」という病気で、破歯細胞という細胞が歯を破壊し、歯牙が吸収されてなくなってしまい、いわば虫歯のような状態(でも、虫歯とは全くの別物)なのだそうです。

その破歯細胞にやられて歯が根っこから「抜けていた」のではなく、もろくなって歯冠がぽろっと取れたような状態?で、最初に気づいたときに残っていた

22022512.jpg

右側の下顎犬歯も病院に連れて行ったときにはすでになくなっていたそうで、それどころか、上下切歯(前歯)もすでに全滅で、他にもなくなっている歯がたくさんあったそうです。(そういや、よく見たらこの写真にも前歯写ってないな・・・)


この疾患は猫には非常によく見られるもので、猫の罹患率は20~70%(←この数値は資料によってまちまちですが、だいたいこんな感じ)で、年齢があがるにつれ歯周病とともに罹患率は増え、飼い主が気づいていないだけで「知らないうちに歯がなくなっている」ということが多々あるそうです。

原因はまだ解明されておらず(ゆえに予防も難しい)、治療のためにはまずは口の中のレントゲンを撮ってすべての歯と額の状態を確認し、病変の程度に応じて抜歯をするというのが唯一の方法なのだそうです。

素人飼い主からすれば「抜けていたらもうそれでいいやん。」と思いがちですが、問題なのは歯の根っこが残っている(見える部分に歯はないけど、レントゲンで確認できる)という場合。

そのまま放っておけば歯根が残っている歯茎が炎症を起こして治らずずっと痛い、という状態になるため、抜歯が最適な治療法になるというわけです。


実際、おちゃゆの場合も肉眼で見る限りはあちこち歯がなくなっているけど、レントゲンで確認したら歯根が残っているものが多々あり、歯茎を切開して根っこを掘り起こして抜いた後、また歯茎を縫い合わせるという手術をほぼ全歯で行いました。(おそらく、こういう判断をする知識と処置をする技術が歯の専門でない一般の動物病院ではなかなか難しいのかと。まぁ、どんなに優秀なヒトの外科医でも歯の治療はできないのと同じということでしょうか。)


人間は歯の本数は寿命と直結していると言われますし、「歯を全部抜くなんてかわいそう」と思われるかもしれません。猫だって、そりゃもちろん健康な歯なら全部そろっているのに越したことはありませんし、それを目指して歯のケアをすべきだと思います。

でも、こんな状態になっている歯を残している方が痛くてかわいそうだということを声を大にして言いたい。


人間と猫が全く別の生き物であるのと同じで、人間の歯と猫の歯の役割も全く違います。

人間は食べ物を「噛んですり潰す」のが歯の役割で、噛むことは消化機能の一部ですが、完全肉食動物である猫の歯はすべて鋭く尖っていて、「すり潰す」という機能はありません。(犬は後臼歯がヒトと同じく臼状ですり潰すこともできます。)

犬歯は獲物に食いついてとどめをさすためにあり、臼歯は「飲み込める程度の大きさに切り裂くため」だけのもので、飲み込める大きさのものは丸飲みします。

とどのつまり、「(家でご飯をもらっている)猫は歯がなくてもさほど困らない」ということです。
(ネズミや鳥を獲って丸ごと食べている、というのでなければ。)



・・・とは言え、今後はカリカリじゃなくてウェットフードをあげないとな~と思ったのですが、先生に聞いてみると「猫は歯がなくても案外ドライフードも食べますよ。」とのこと。



おちゃゆの場合。

<手術の翌日>
痛み止めが切れて痛くなってきたのか、お水は飲むけど食べようとはせず。(そもそもケージの中にずっと引きこもり)

猫は絶食が続くと肝リピドーシスという肝機能障害が起こるおそれがあるので、何か少しでもいいから食べてもらいたい。と思って、夜、ちびのために買っていた(けど、ほとんど食べてもらえなくてずっと残っていた)高栄養&高蛋白のヒルズのa/d缶をあげてみたら、ほんの少しだけ食べてくれました。


<術後2日目>
少しうろうろするようにはなったけど、朝はa/d缶も食べず。
夜になってまたあげるとちょっとだけ食べてくれた。


<術後3日目>
朝、ほんのちょっとだけa/d缶食べる。

あちこちうろうろはするものの、食べる量が少なくていよいよ心配になってきた。けど、ちびのおかげで「食べてもらうノウハウ」は色々あるのだ!

お昼過ぎ、これまたちびのために買ったけど食べてくれずに残っていた高栄養&高蛋白の「チューブダイエット(お湯で溶かしてミルク状にしたもの)」をあげてみたら、少しだけ食べてくれた。

夜、a/d缶食べず、いつも食べていたカリカリをふやかして温めてあげてみたけど食べず。


ちびと違って病気ではないので、口の痛みが治まれば食べるやろうとは思いつつ、あまり食べてくれないことに少々焦り出し、明日はまた何か違う缶詰をあげてみようかな~なんて思っていたら、その日の夜中、突如今まで食べていたカリカリを食べていた模様!!!(監視カメラで翌日確認。)


<術後4日目>
ほぼいつも通り、ふつーーーにカリカリを食べられるようになりました!


<術後5日目から今日まで>
いや、ちょっと食べ過ぎじゃね!?っていうぐらい食べてくれるようになりました!!

今まで時々食べようとして困った顔になっていたときがあったので、
痛かったんやろな~と思います。

それがなくなって、食欲爆発している今日この頃。
抜歯前よりもガツガツ食べるようになりました(笑)


あまり粒の大きなものはのどに詰める可能性があるので注意が必要ですが

「猫は歯が全部なくなっても大丈夫。
むしろ痛い歯はない方が食欲が増す」

ってことを、身をもって証明してくれました~!


いや、もう、あんなに大変な思いをして(死ぬほど恐ろしい目に合わせて)
一大決心をして岐阜の病院まで行った甲斐がありました~ ・゚・(つД`)・゚・


他の子たちもこれから気をつけてみてあげようと思います。


22031003.jpg
ようやく暖かくなった今日。



22031004.jpg
仲良くふたりで。



22031005.jpg
よかったねぇ。



22031006.jpg
そして、相変わらずの二階組。



22031007.jpg
あんたたち、ほんま飽きんなぁ。





●参考文献●
*infoVets 2005.12 小動物歯科を見直そう!「猫の歯科①」
*infoVets 2006.1 小動物歯科を見直そう!「猫の歯科②」
*infoVets 2006.2 小動物歯科を見直そう!「猫の歯科③」
*小動物の歯科学 LLL Seminar
*Feline Odontoclastic Resorptive Lesions WSAVA World Congress Proceedings, 2003
*The Removal of Feline Teeth - Tufts Catnip
*Tooth Resorption - Catwatch Newsletter
*Life Without Teeth - Catwatch Newsletter
*Tooth Resorption in Cats - PETMD
*Tooth Resorption | Cornell University College of Veterinary Medicine

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