三回忌
文ちゃん。
文ちゃんもおかあはんも一番辛かったあの日から
今日で2年やなぁ。
文太と一緒に歩いた道。
文太と一緒に行ったお店。
文太と笑いあったこと。
あのときのあんなこと、こんなこと。
そんなことが時々頭の中でふわっとリアルに再現されて
今でも突然涙腺爆弾にやられることはあるけど、
おかあはん自分でもびっくりやけど
普段はさほど寂しくないねんな~、これが。
おかあはんは霊感とかそういうものは一切ないし
文ちゃんの声が聞こえたとか、気配を感じたとか
そういうことはこれまで残念ながら全くないのだけど、
それでも、おかあはんは知ってる。
ちゃんとわかってる。
文太は絶対に、
今でもずっとおかあはんのそばにいる、って。
おかあはんと一緒じゃなきゃ
おとうはんとですら大大大好きな散歩にも行かなかった文太が
留守番のたびに「世界一不幸な犬」の顔になっていた文太が
病院に預けた時におかあはんと離れたせいで二回も死にかけた文太が
晩年はおかあはんがちょっと数分出かけただけで遠吠えをしていた文太が
(おとうはん談)
おかあはんがいない間、何度二階に連れて来ても
冷たい玄関でじっとおかあはんの帰りを待っていた文太が
(おとうはん談)
トイレにもお風呂にもおかあはんがどこへ行くにもついて来ていた文太が
目が覚めるとまずおかあはんの居場所を確認していた文太が
ちょっと肉体から離れたぐらいで、
おかあはんから離れるわけないって。
文太とおかあはんの絆は、
肉体がなくなったぐらいで壊れへん、って。
だから、
寂しくないよ。
これからもずっと
おかあはんは文太と一緒にいるよ。
- 関連記事
-
- 文太の夢 パート2 (2022/08/19)
- 三回忌 (2022/04/29)
- 文太の夢 (2022/03/18)